今回は【3817】SRAホールディングスを分析していきます。
基本情報
業種:情報・通信
特色:独立系のシステム開発一括受託会社
高配当株で有望銘柄の多い「情報・通信」セクターです。
システム開発の会社ということで、DXへの対応で業績拡大が期待できそうです。
参考指標
指標の推移をバフェットコードで見ていきます。
配当利回り
2021/6/13現在、配当利回りは4.33%
過去3年間の推移では平均的な水準でしょうか。
PER
2021/6/13現在、PERは11.59倍
過去3年間の推移では割安な水準です。
PBR
2021/6/13現在、PBRは1.52倍
過去3年間の推移では平均的な水準です。
チャート
あまり大きな値動きをしない銘柄のようです。
コロナショック後はゆるやかな上昇トレンドになっており、どこまでこれが続くのかが購入時の気になるポイントになりそうです。
業績
ここからはIR BANKで業績の推移を確認します。
売上・利益・EPS
2020年に赤字になっているのは売上が下がったわけではなく、有価証券の評価損と減損損失によるものです。それを考慮すると、直近10年くらいは順調に売上や利益を拡大してきているといっていいでしょう。
営業利益率
年々高まってきているのが好印象です。
財務状況
自己資本比率
50~60%で安定しています。
利益剰余金
着実に積み上がっていきています。
2020年に利益剰余金が減少しているのは、赤字だったにもかかわらず配当を維持したためです。
業績が落ち込んだわけではないので、そういったときにも配当をしっかり出してくれるとわかったのは良いことなのではないでしょうか。
有利子負債比率(=有利子負債÷自己資本×100)
年々減少して現在ではほぼ無借金です。
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
積極的に投資を行った年はフリーCFがマイナスになっていますが、営業CFは毎年安定しプラスになっているのは評価点です。
配当
メインディッシュである配当についてはさらに詳しく見ていきます。
配当推移
2010年以降11年連続非減配中です。
(2013年→2014年は記念配当分が減っただけなので実質配当維持と考えます)
今期(2022年)は配当維持の120円の予想です。
配当継続力
配当継続力は以下の計算式で表される指標です。
今の配当を何年間維持できるかという目安として使っています。
配当継続力[年]=利益剰余金÷その年の配当額
配当継続力は、13.1年。標準的だと思います。
配当継続力はこびと株さん(@kobito_kabu)の考えを参考にさせていただいています。
こちらのページに配当継続力について記載されています。
配当政策と配当性向推移
中期経営計画によると、配当性向は50%を目途と記載があります。
以前は配当性向20%が目途だったようですが、2019年に株主還元がより強化され50%に引き上げられました。
配当性向の推移を見てみると、2018年までの目標が20%だったのには疑問符がつくような推移になっています。現在の目途となる50%と考えると問題のない水準といえるのではないでしょうか。
ピックアップポイント
中期経営計画
2021年度までの中期経営計画はこのようになっていました。
この期間は目標未達となりましたが、コロナの影響もありましたので評価としては難しいところです。
次の中期経営計画でどんなものを出してくるか注目していきたいと思います。
事業内容
ビジネスフィールド
粗利益率
決算説明資料によると、粗利益率が年々上昇していっています。
【SRAホールディングス】を銘柄分析してみたまとめ
- 配当利回りが高い(株主還元意識が高い)
- 長期的に成長してきている
- 今後も成長が見込めそう
- 財務状況が良い
- 粗利益率が上昇している
いつもはマイナス点や注意点を挙げているのですが、この銘柄についてはこれといってなさそうです。
最後に、管理人もちたろうの判断としては・・・
買ってみます。
私の高配当株ポートフォリオは情報・通信セクターに偏っています。
これ以上情報・通信銘柄を増やしたくないのですが、割合を増やしてでも買う価値のありそうな銘柄だと思いました。
今回もSBIネオモバイル証券で少額投資です(^^♪
みなさんはどう判断されますでしょうか?
投資の参考になれば幸いです。
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