今回は配当利回りが2%を超えて魅力が増してきた【4452】花王を分析していきます。
また、本記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。
投資はくれぐれも自己判断でお願いいたします。
基本情報
業種:化学
特色:トイレタリー国内首位、化粧品でも大手。原料からの一貫生産。独自の物流・販社システム所有
洗濯洗剤の「アタック」、食器用洗剤の「キュキュット」、スキンケアの「NIVEA」、入浴剤の「バブ」など数多くの日用品ブランドを展開する企業です。
連続増配の王者!
31年連続増配は日本株の中でダントツです。
参考指標(いずれも2021/5/9現在)
配当利回り:2.06%
過去3年間の推移では最高水準です。
PER:26.48倍
過去3年間の推移では平均的な水準です。
PBR:3.64倍
過去3年間の推移では最低水準(割安)です。
チャート
今の株価はここ3年間の中では安値圏です。
2018年とコロナショックのときに今くらいの株価で反発した過去があります。
一方で、ここ1年間くらいは下落トレンド。果たしてどこで転換するのでしょうか。
業績
売上・利益・EPS
2019年までは大企業であるにもかかわらず業績の伸びも素晴らしいものがあります。
一方、前期(2020年)はコロナウイルスも影響で業績が悪化して今期(2021年)も同等の業績見込みとなています。
まずはどのくらいで2019年の水準まで業績を戻せるかが見どころかと思います。
営業利益率
年々高まってきているのが好印象です。
財務状況
自己資本比率
50%前後で安定しています。
利益剰余金
着実に積み上がっています。
有利子負債比率(=有利子負債÷自己資本×100)
年々減少してきているのが良い感じです。
キャッシュフロー
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー
毎年しっかり稼いでいます。
配当
メインディッシュである配当についてはさらに詳しく見ていきます。
配当推移
31年連続増配中。
今期(2021年)は4円増配の144円、32年連続増配の予想です。
配当継続力
配当継続力は以下の計算式で表される指標です。
今の配当を何年間維持できるかという目安として使っています。
配当継続力は、12.0年。標準的だと思います。
配当継続力はこびと株さん(@kobito_kabu)の考えを参考にさせていただいています。
こちらのページに配当継続力について記載されています。
配当政策と配当性向推移
株主還元方針
・将来の成長に向けての投資 (設備・M&A等)
花王ホームページより
・安定的・継続的な配当(配当性向40%目標)
・自己株式の取得と借入金等の有利子負債の早期返済
ここ数年は目標の配当性向40%前後で推移していましたが、2020年と2021年は50%超え(2021年は予想)となっており、がんばって配当を出している状態です。
ピックアップポイント
中期経営計画
2025年までの中期経営計画がありますが、細かい目標数値は掲げていません。
セグメント別のいろいろ
日用品を取り扱っていながらこの利益率はすごいなと思います。
セグメント別の業績を見てみると、コロナウイルスがどのように影響しているかがわかりますね。
【花王】を銘柄分析してみたまとめ
・配当利回りがかつてない高水準
・売上、利益、EPSは安定している
・営業利益率が高まってきている
・キングオブ連続増配株
・今後もコロナウイルスの影響が不透明
最後に、管理人もちたろうの判断としては・・・
私は保有していないのでお試し買いしてみます。
高配当/連続増配株に投資する際は、逆張りで買っていくことも必要だと思います。上記のGOODポイントは投資するに値するものだと判断します。
単元株で70万円も出せないので今回も単元未満株でちょろっと買いです(^^♪
補足
この記事の棒グラフの推移データはIR BANKから引用させていただいております。
銘柄の様々な情報が掲載されており、特にこの記事で引用したような推移データが見られるのが非常に便利です。
みなさんはどう判断されますでしょうか?
投資の参考になれば幸いです。
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